お客様紹介
前田建設工業株式会社（以下、前田建設工業）は、創立100年を超える老舗企業です。長い歴史のなかで、前田建設工業は建設業界において確固たる地位を築き上げました。
近年、前田建設工業は、業界に革新をもたらす新しい取り組みを数多く実施してきました。中には映画製作や脱請負に向けた取り組みなど、建設業のワクを越えるような挑戦を果敢に行い、業界全体に大きな影響を与えています。
また、前田建設工業は利益を追求するだけでなく、社会的な意義や環境への貢献にも力を注いでいます。持続可能なビジネスモデルの構築や社会課題への取り組みは、業界全体に広がりをもたらし、持続可能な未来への道を切り拓いています。
革新的な取り組みを行う前田建設工業が、建設業界の中でなぜこれほどの影響力を与え続けることができるのか、私たちは前田建設工業の採用担当者である上村様に取材を行い、真相に迫りました。
前田建設工業 土木事業本部 土木企画部 企画グループ長 兼 人材開発グループ長
上村 昭博さん
マジンガーZの格納庫を積算！？実在する部署のプロジェクトを映画化した「前田建設ファンタジー営業部」
前田建設工業は、土木・建築・請負を主としたゼネコンであり、土木事業をコア事業としています。また、近年は『脱請負』をスローガンに、『コンセッション（公共施設などで、施設の所有権を発注者が持ったまま、施設の運営を民間事業者に売却する手法）』など、新しい事業にも注力しています。
加えて、前田建設工業では、他のゼネコンが手掛けていないような前衛的な取り組みも積極的に行っています。
その中でも、最もユニークなものとしては、「前田建設ファンタジー営業部」が挙げられるでしょう。
前田建設ファンタジー営業部は、アニメ、マンガ、ゲームといった空想世界に存在する、特徴ある建造物を当社が本当に受注し現状の技術および材料で建設するとしたらどうなるか、工期、工費を含めて検証してweb上で公開するというコンテンツです。
前田建設ファンタジー営業部の最初の発表は「マジンガーZ地下格納庫編」でした。これは、アニメのマジンガーZより、作中でマジンガーZが出撃する地下格納庫を建設した場合の工期や工事金額を積算するというものでしたが、人気コンテンツとなり、ついに2020年には映画化まで果たしました。
前田建設ファンタジー営業部webサイト
映画ポスター（※前田建設工業本社にて撮影）
時代の変化についていくが、本質は変えず
「弊社の社是は、『誠実・意欲・技術』ですが、この社是が社内に浸透していることが大きな要因だと思います」
上村さんはこう語ります
「前田建設工業の一番の強みはなんといっても高い技術力です。顧客の要望に誠実に応え続けた結果、技術力が高まり、社員に対して誠実であろうとし続けた結果、社員を育てる風土がはぐぐまれてきました。近年では、総合インフラサービス会社として、コンセッション事業にも注力していますが、これもコア事業である土木事業で培った技術力があってこそです」
オフィスに掲げられる社是
意欲と主体性が全て
「弊社はキャリアパスが多様で、コンセッションもDX系の部署も希望すれば進める可能性があります。ですが、それらは現場で十分に経験を積んでこそできること。現場経験がない中で企画をやっても上滑りしたものしかできません。」
上村さんは鋭く断言します。
前田建設工業では社員に対しても誠実であるべきと考え、社員教育にも力を入れています。単純なOJTだけでは形骸化してしまうので、OJTトレーナーを集めた人材育成会議を行っています。また、『上司力研修』という、上司のマネジメント能力向上のための研修も充実しています。
「弊社は、建設業の中でも人材育成に力を入れています。ですが、『育ててもらえる』というスタンスでいては勤まりません。未経験であっても、自分にできる仕事を見極めて、上司や先輩の仕事を取るという意欲を持っていてこそ、育成プログラムも効果を発揮します。」
前田建設工業の人材の年齢層は、33歳〜45歳くらいが谷間の世代になっています。そのため、その年代であれば未経験でも5年くらいで現場の中心になれる可能性があります。
「この年代はいわゆる就職氷河期世代でもあります。もしそういった世代で、高い意欲や主体性を持ち続けながら思うようなキャリアを作れなかった方がもしいたら、前田建設工業も選択肢に入れてみて欲しいと思います。繰り返しますが、経験の有無ではなく、意欲と主体性、それが一番大事です。」
日本のインフラの未来を創るチーム
転職者インタビュー
ここで、未経験から前田建設工業に派遣社員として入社し、正社員になった2名のお話をご紹介します。
前田建設工業 九州支店 地域事業推進部
主任 川添 公貴さん
ーーご経歴を簡単に教えてください
「前職では地場の建築会社で営業を担当していました。そこから施工管理の派遣社員として前田建設工業に入社し、1年で契約社員に、更に2年で正社員になりました。」
ーー未経験で施工管理職を選んだきっかけはありますか？
「前職で地場の建築会社で営業をやっていたのですが、仕事は多くあるけど施工管理がいなくて請けることができないということが多くありました。施工管理がいないと自分の仕事も取れず、エンドユーザーの期待を実現できないという中、自分が施工管理者になるということに興味を持ち始めました」
ーー前田建設工業を選んだきっかけはありますか？
「派遣会社から案内されたのがきっかけです。たまたま、東京オリンピックの建設ラッシュもあって、未経験でも施工管理として仕事を始めることができました。」
ーーどういう人物が前田建設工業の施工管理に向いていると思いますか？
「施工管理の仕事は営業よりもコミュニケーション能力が求められますので、やはりいちばんはコミュニケーション能力が高い方だと思います。逆に、技術や施工管理としての知識はなくても施工管理としてキャリアをスタートすることができます。」
ーーコミュニケーションが苦手なかたには不向きな仕事でしょうか？
「必ずしも人と話すのが得意である必要はないと思いますが、つきつめると『素直な性格』である必要だと思います。その作業が危険だと思ったら危険だと言えないと、命に繋がってしまいます。ちょっとでもそこでためらってしまうとだめですね。」
ーーそういう意味では未経験の方でも合う人は活躍できそうですね
「そうですね。『この時はこう対応する』といったケーススタディのマニュアルが充実しているので、変に我流でやらずにマニュアルに対して素直に仕事を進めていくのがベストだと思います。そこがしっかりできていれば、施工管理の仕事は総合力が求められるので、過去のどんな経験も無駄になることはないと思います。」
ーー施工管理の仕事の魅力を教えてください
「うわべだけの人間関係にならない、関わる人との繋がりが深くなる点です。現場では一つの事故が命に関わります。だからこそ、なあなあな人間関係では済まないので、より人間的な素の付き合いができるようになります。そこでは上司も部下も、ベテランも新人も関係ありませんね。」
ーー素晴らしいですね
建設業の職人さんって荒くれ者が多いイメージだったんですが、弊社に関しては全くそんな感じじゃなくて、本当に技術者の集団です。協力会社の職長さんや営業さんも、弊社の現場詰め所の雰囲気が明るくてわきあいあいとしていると仰ってくれます。そんな人達と一緒に、一人じゃとてもできないようなものを作って、災害を防止したり環境を保全するような社会貢献になるのが他の仕事にはない魅力です。」
続いて、川添さんと同じく未経験の派遣社員から正社員になった上田さんのお話をご紹介します。
沖縄支店 米軍グループ
課長 上田 啓介さん
ーーいまのお仕事内容を教えてください
「いまは米軍の嘉手納基地内の道路整備などの施工管理を行っています。」
ーー成長を実感できたエピソードがあれば教えてください
「最初は未経験なのでゼロからのスタートで、物の名前も作業の意味も全くわからない状態でしたが、しだいに仕事の流れが分かってきて、次にやるべき段取りが見えた時に成長を感じました。」
ーー仕事をする上で一番のやりがいはなんですか？
「土木の仕事は人々の暮らしを支える仕事です、それをユーザーさんの希望どおりに形にできたとき、社会に役立てられたと感じます。それが一番のやりがいですね。」
ーー今後、前田建設工業で目指したいキャリアについて教えてください
「じつは、入社前から英語の勉強をしていまして、それもあって米軍基地の担当になりました。おかげで英語の書類や英会話など、実務を通じて英語のスキルをつけることができています。その上で、いずれは営業を経験して、最終的には海外の施工にも携われるような人材になりたいと思っています。」
取材を終えて
前田建設工業の躍進の背景には、歴史の中で培った技術と、それを支える人材にあると強く感じました。変化を取り入れて新しい取り組みを行うことができるのも、社是の『誠実・意欲・技術』が体現されているからこそです。
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